「今日のアナタは、物事の流れに全て身を任せてみるのが大吉!!ラッキーアイテムは大きめの紙袋」



真ちゃん誕生日おめでとう2012



 その日、緑間は別にお約束でもなんでも無く、普通に自分の誕生日である事を自覚していた。毎日が真剣勝負の彼である。星座から血液型に至るまで全てを運命に任せる男は、こと日にちに関して敏感である。そもそも起床してから最初にあった母には開口一番おめでとうと誕生日を祝う言葉をもらったし、出てきた朝食はいつもより少し豪華で品数も多かった。
 だが、誕生日だからといって何か特別な変化が自分にある訳ではない。今日をもって自分は十七歳になったのだという実感はないし、朝のルーティンも変わらない。ただ、いつものように身支度をする際、髪の毛をちょっとだけいつもより丁寧に撫で付けた。
「いってきます、母さん」
「いってらっしゃい。今日が貴方にとって良い日である事を願っているわ」
「ありがとう」

 緑間真太郎の誕生日は、そんな風に始まった。





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 一日は何事無く過ぎた。・・・事は無く、緑間のクラスは全体的にお祝いムードで一日進められた。原因はもちろん高尾である。

 今時の高校生は、往々にして順応性の高いものである。初めの一ヶ月あまりで緑間の変人奇人ぶりに慣れきってしまった彼のクラスは、いつの間にかどんどん毒され、皆わりとおは朝を見ている。用意しやすいラッキーアイテムは持参して学校にくる為、いつの間にか緑間のクラスは「変態クラス」と呼ばれていた。そして元々覚えやすい日にちに生まれた緑間の誕生日は、皆知っていた。
 変態クラスはイベント毎にも敏感だ。元々は七夕であるので、いつの間にか毒されている担任はその日朝のHRに笹の葉をもってきた。みんな喜んだ。最初の休み時間にはクラスの委員長が短冊をもってきた。みんな沸いた。緑間の席の椅子にくくり付けられた笹の葉には、もちろん「彼女欲しい」とか「テスト消えろ」とか「スタバ値下げ」とかも書いてあったけれど、大体が「緑間おめでとう笑」「緑間おめでとう笑」「緑間おめでとう笑」と書かれていた。彼が人事を尽くすために持ってきていた大きめの紙袋三つの内一つは早々に高尾にひったくられ、同じように席にくくり付けられた。みんな思い立った時にチョコや飴やガム、果てには更に人事を尽くしとけとばかりに紙袋も入れられた。担任が受け持つ授業のときには、彼は職員室から包装された和菓子を持ってきて、授業で当てた緑間が見事正解した時にはぽんと彼の席にそれを置いた。その際返却された百点満点の小テストには、いつもはついていない花丸があった。ついでに植木鉢も生えていた。お昼頃には、緑間の机は椅子の背中に短冊がつり下げられた笹の葉と、ポストよろしく紙袋がぶら下がっており、更には担任の後の授業でちょいちょい教師陣が置いていった菓子類が机を埋め尽くしている、という状況になっていた。
「すげぇな真ちゃん!愛されてる♪」
「黙れ」
 煩わしそうに顔を背けつつも、ほんのり染まった耳は隠せない。
(あーあ、無理しちゃって)
 緑間の隣にしゃがみ込んで見上げていた高尾は、楽しそうに笑った。


 その後、図書室の司書から「返却機嫌一週間延ばしておきますね」というメモをもらったり、プレゼントだと古典の授業で全ての問題をあてられたり、選択美術の音楽ではクラスメイトが大声でバースデーソングを合唱したり、同時刻に美術を選択していた変態クラスの一員は「では緑間君をモデルにデッサンしましょう」と言われたらしく拉致のあげく危うく裸にされそうになったり、同時刻に書道を選択していた変態クラスの一員はそろいもそろって「緑間真太郎御誕生日記念」とでかでか書いたり、結果として。

 緑間真太郎はなんやかんやで愛されつつ(?)その日授業での誕生日を終えた。






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 部活では、緑間は何となくいつもより好待遇を味わった。わがままが今日は全てノーカウントになった。以上。






 一応、誕生日おめでとうという言葉をもらったという事だけ明記しておこう。





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 部活後、緑間と高尾は帰路についていた。ちょっと高いおしるこくらいなら奢ってやると高尾がいうので、あとついでに今日はリヤかーは持ってこなかったので徒歩だった。今日一日起こった事を高尾がおもしろおかしく混ぜっ返し、それに反論や毒舌を緑間が返す。そんなこんなで、もうすぐ駅につこうかという時だった。
「おっ電話。・・・・もしもし?・・・おーどした?え?えっ!?」
 気楽に電話に出た高尾の顔が、少しずつ強ばっていく。心無しか隣の緑間も緊張してしまって、ただ事ではなさそうな高尾の電話が終わるのを、彼は辛抱強く待った。
「・・・・何かあったのか?」
 ぴ、と電話を終えた高尾に、おそるおそる訪ねる。うめき声を出しながら、頭をガシガシと掻いた。
「あー・・・なんか妹が足折ったらしくて・・・」
「折った!?」
「うん・・・そんで真ちゃん、悪いんだけど、今日は一人で」
「当たり前だろう!早く帰ってやれこのバカ!」
「うん・・・でも、俺、真ちゃんにあげるもんがあって・・・」
「!?」
「だから真ちゃん、駅前の本屋行ってこれ店員さんに渡してくれる!?じゃーな!!」
「はっ!?ちょっ、待つのだよ高尾!」
「また明日ーーー!愛してるぜ、真ちゃん!」
「高尾っ・・・」

 ぽつん。手渡された白い封筒を片手に、緑間は取り残された。



***



 平日でも駅前は賑わっている。大型書店に足を踏み入れながら、緑間は高尾に押し付けるようにして渡された封筒を見つめた。
 何の変哲も無い、普通の真っ白な封筒である。宛先等はかいていなくて、これを店員に渡せという事だったが、そもそもその店員もこれを見て何なのかわかるのか。数人並んでいるレジの列に並び、自分の番が回って来ると、緑間は本ではなくその封筒を差し出した。
「すみません、これを友人から預かったのですが・・・」
「ご友人ですか?お名前は・・・」
「高尾という者です」
「たか・・・あ、ああ!ああ、はいはいはいはい!高尾様ですね!はいはい!」
 高尾の名前を出したとたんに、一気にテンションが高くなった店員に、緑間の肩が跳ねた。その間も店員は忙しなく手紙の封を切り、熱心に読んでいる。一枚だけの薄いそれをエプロンのポケットに入れると、店員はカウンターの奥の棚から一冊のブックカバーがなされた本を取り出した。
「ええと、こちら緑間さんにです」
「え、」
「こちら、受け取ったらすぐに中を見るようにとの事でした」
「え、」
「それでは、当店をご利用いただきありがとうございましたー!またのご来店を心よりお待ちしておりますー!」
 次の人に押されるようにしてレジから外れた緑間は、しばらく呆然とした。



***



 この本屋には、奥の方にちょっとした座るスペースがある。とりあえず店員の言ったように本を見てみようと、緑間は適当なスペースを見つけてそこに座った。辞書かと思える程の重量と厚みのあるそれが、ずっしりと緑間の右手に負荷をかける。丁寧にブックカバーを外して、緑間はタイトルを見た。

【決定版 たんじょうびたいぜん】

 誕生日で相性と性格がわかるという、アレである。高尾の言っていた渡したいものとはこれだったのか?そう思いながら、緑間はとりあえず表紙を開いた。ぱらっ、と一枚の紙が落ちる。
「・・・?」
 拾ってみると、そこには見慣れた筆跡でこうかいてあった。

【真ちゃん、今日は何の日かしら?】

「・・・・」
 キモイのだよ。
 ため息を一つついて、緑間は重い本の真ん中あたりをガッパリと指でこじ開けた。大体八月の中旬が開いたので、いくつかのページをまとめて摘みつつ、七月七日のページを探り当てた。そこには、もう一枚紙が差し込んであった。

【公衆電話に行け】

「・・・・なんなのだよ・・・・?」
 本を閉じ、取り出した紙をまじまじと見つめる。何かの間違いかとも一瞬思ったが、これは間違いなく高尾の筆跡である。そもそも日付の指定をしてきたのは高尾である。これを挟み込んだのもおそらく高尾だろうと見当を付けて、緑間はくしゃっと紙を丸めた。正直、部活で疲れているし、無視して帰りたい。そう思ったけれども、緑間の脳内に今朝の占いの結果がよぎった。

「今日のアナタは、物事の流れに全て身を任せてみるのが大吉」

 大吉。大吉である。「吉」でも「良し」でも「良いかも」でもなく、大吉。

「・・・公衆電話はどこだ」

 緑間真太郎、どこまでも乗せやすい男である。





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 携帯電話が普及しまくっているこのご時世、公衆電話は年々少なくなっている。一つでもあれば珍しさから大抵の人は場所を覚えるものであり、緑間もまた、駅にひとつだけある公衆電話の場所を覚えていた。
「・・・?」
 たどり着いてはみたが、別に何か変わった事は無い。一通りぐるっと見渡して何の変哲も無い事を見受けると、緑間は中に入ってみた。きちんと扉を閉じる。湿気がこもって暑苦しいので、早く用件を済ませてしまおうと再びぐるりと見渡した。
 用件といっても、緑間はここに何があるのかわからない。とりあえず取り付けられている棚に積んであるタウンページやその他雑誌をどけてみたりしたが、何もなかった。受話器を取ってあててみる。何も無い。釣り銭レバーを下げても、小銭が落ちてくるわけでもない。釣り銭の受け取り口に指をつっこむ。かちゃ、と音を立てて何かが彼の指先に触れた。
「?・・鍵?」
 取り出して見ると、それはプレートのついた小さめの鍵だった。プレートには二桁の番号が書いてあり、【77】とある。
「・・・コインロッカーか」
 とりあえずポケットにそれをしまい、蒸し暑い公衆電話BOXから出る。ふっと息をつくと、緑間はこの駅のコインロッカーの場所を聞くべく駅員のいる場所へと向かった。



***



(おかしい)
 ロッカーを一つ一つ、緑間は何も見落とさないようにねめつけた。さっきから何度見ても、【ロッカー77番】が無いのである。番号は 【72】で止まっていて、緑間は首を傾げた。駅員はこの駅にあるロッカーはここだけだというし、一体どういう事なのだろう。
首を傾げながら、もう一度鍵を見る。ためしにプレートをひっくり返してみて、緑間は愕然とした。
【○○線××駅】
 彼の最寄り駅である。





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 自宅の最寄り駅にたどり着くと、緑間は真っ先にコインロッカーへと向かった。思い返してみれば、たしかに最寄り駅にあるロッカーは、結構な数だった気がする。
「77・・・・あった」
 80あるロッカーの中で、一番右端の下から四番目にあるそれは、たしかに【77番】と記されている。おそるおそる、緑間の手の熱で すっかり暖まってしまった鍵を差し込むと、それはぴたりとはまり、そして小気味良い音をたてて回転した。
開けて見る。

 そこにあったのは、かわいいうさぎのぬいぐるみだった。

 白いもこもこの生地。つぶらな瞳。長くたれた耳。肩から、小さなポシェットのようなものを斜めにかけている。ちょこんとロッカーの中にすっぽりと収まって鎮座しているそれは、間違いなく、愛らしかった。

「・・・〜〜〜〜っ・・・」

 バッ、バッと周りを見る。誰もいない。そうっと手を伸ばして、緑間は両手でうさぎさんを掴んだ。ふにゅっ。柔らかい。可愛い。可愛い。可愛い。ぎゅっと抱きしめてみる。むにゅっ。柔らかい。可愛い。可愛い。可愛い。本人は否定しているが、周りにはバレバレ。緑間真太郎は大の可愛いもの好きである。


 しばらくそのふかふかの感触を堪能した後、緑間は再びロッカーの中をみた。一枚、紙が置いてある。取り出すと、そこにはこう書かれていた。

【うしゃしゃんのぽしぇっとのなかをみろ】

 うしゃしゃんって、可愛い・・っ。密かにそんな事を考えながら、緑間はいそいそとうさぎさんを小脇に抱えてもう片方の手でポシェットのジッパーを開けた。おそらく四つ折りにたたまれている一枚の紙と、何やら見覚えのあるストラップがある。
 まずストラップを取り出してみた。長い。おそらくネックストラップだろう。すべて引きずりだすと、先には標準的な鍵がついていた。ロッカーや自転車などとは違う、一般的に家屋などで使われている鍵だった。
「というか、これは父さんのなのだよ・・・!」
 黒地に緑のストライプがアクセントとして入っているそれは、何年前だかに幼い緑間が父親の誕生日に贈ったものである。非常に忘れっぽく、また無くしものをする父であるので、これ以上鍵を変えるのは勘弁してくれと、首からさげられるように緑間がプレゼントしたのだ。といっても、今はもう「持ち歩く事すらしないで!危ないから!」という母の言葉によって、玄関の小物入れにいつも起きっぱなしにされている。基本的に父が帰ってくるときには皆いるので、鍵を持ち歩く必要がないのだ。つまり、このストラップの先についているこの鍵は、
「うちの鍵か・・・?」
 そんなまさか、いやでも。ぐるぐると頭に疑問が渦巻きながら、緑間はもう一つの紙を取り出した。広げてみる。そこには、こうかかれていた。

【この地図に従え】

 終着点は、どっからどうみても緑間邸である。

「なんで・・・こんな回り道なのだよ・・・?」

 明らかに手書きの地図に、緑のマーカーでぎゅぎゅ、とルートが引かれており、緑間邸に真っ赤な星が印として描かれている。緑間が普段は全くといっていいほど使っていないルートに、げんなりする。しかも所々に赤で二重丸が描かれており、下の方にはポイントに寄れとの命令付きだ。

「・・・まぁいい。こうなったらとことんつき合ってやるのだよ」



 緑間真太郎、実は楽しい事大好きである。







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「・・・・ついた」
 心無しか浮き立った心で、緑間は自宅にたどり着いた。いい加減腹が減った。けれども良い事ばかりだった。



 まず、地図通りに足を進める事数分。マークの部分に位置したのは普通の住宅街にぽつんとあった自販機で、そこに売られていたお汁粉が通常120円が100円になっていた。【今だけ100円!!】というシールに、緑間はもちろん嬉々として購入した。
 次に、飲みながら再び足を進めると、二つ目のポイントはどうやら花屋だった。どうしたものかと店先でぽつんと佇んでいると、中から男の店員が出てきて、でっかいひまわりの花束を渡してきたのだ。【長身で眼鏡をかけ、可愛いうさぎのぬいぐるみを抱えた色男】を見たら渡してくれと頼まれていたらしい。
 そして三つ目のポイントでは、バスケットボールが置かれていた。遠くのフェンスの向こう側にはバスケットゴールがあり、挑戦してみやがれとでも言っている様なものである。迷う事なく緑間はそれを拾い上げ、完璧なフォームで大凡バスケットコート全域の距離からシュート放ち、そして音も無く決めた。中でプレイしていた中学生達が大歓声と拍手をくれて、緑間は上機嫌だった。



 目の前にある自宅は、真っ暗である。人のいる気配すらしない。母さんは今日、でかけるといっていただろうか。それとも夕飯の途中で材料が無い事に気付いたのか。まぁ良いと思いながら、緑間はネックストラップの鍵を差し込む。今日はまず真っ先に風呂に入って、ストレッチをしてから本を読もう。夕飯は母親に呼ばれたら食べればいい。誰だが知らないが、いやおそらく高尾だろうが、今日はとてもいい気分だった。明日は礼でも言ってやるか。そんな事を思いながら、緑間は家にあがった。

 部屋にあがり、制服を脱いで私服に着替える。喉の乾きを覚えたので、風呂の前に何か飲もうと再び一階におりた。キッチンとカウンター越しにつながっているリビングダイニングのドアを開けた。真っ暗だ。
(不用心だから、母さんも一つくらい電気をつけたままでればいいのに・・・)

 手探りで壁にあるスイッチに手をかける。

 そして電気を付けた瞬間、緑間は爆竹のような音とともに、クラッカーのリボンに包まれた。





「「「「「「「「ハッピーバースデー!!」」」」」」」」







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 呆然としていると、黄瀬と桃井が抱きついてきた。火神が肩をポンと叩く。
「みどりん、お誕生日おめでとう!!」
「緑間っち、おめでとうっすー!!」
「おめでと」
 紫原がぐいとひっぱり、後ろから緑間を抱き込んだまま歩かせる。青峰がぼりぼりと照れくさそうに頭をかいた。
「ミドチン、おめでと〜〜」
「あー、めっと」
 高尾と黒子がハイタッチをしながら、いたずらが成功した子供のような笑顔を浮かべていた。
「真ちゃんおめでと!どーだった?どーだった?」
「おめでとうございます、緑間君。楽しかったですか?」
「・・・お、お前ら、まさか・・・」
「そのまさかだよ」
 一人佇んでいた赤司が近寄り、緑間の頬を撫でた。
「皆で集まって、お前の誕生日会を開こうということになってね。テツヤと高尾には、涼太と大輝とさつきと火神のパーティーの準備と、僕と敦が飛行機でこっちにくるまでの時間を稼いでもらったんだ」

 なかなか趣向がこらしてあって、面白かっただろう?

 にっこりと笑って、赤司は緑間の顔を両手で包んだ。

「誕生日おめでとう、真太郎」






 高尾がぐいと緑間の右手をひっぱり、紫原が上から押さえて椅子に座らせた。いわゆるお誕生日席という奴である。
「料理は火神っちがつくってくれたっすよ!あ、もちろん俺も手伝ったっす!」
「あー、お前の好きなもん黒子から聞いて」
「俺と青ちんはケーキの飾り付け〜」
「青峰君て何気に器用だよね」
「さつきに手伝わしたらお前死んじまうから、こいつは部屋の飾り付けした」
「公衆電話とコインロッカー、100円シールは僕です」
「本屋と花屋とボールは俺!」
「企画と総指揮は僕だよ」

「さてそれじゃあ、ろうそくを点けて、バースデーソングでも歌おうか?涼太、電気を消してくれ」


 部屋がぱっと暗くなる。七色のろうそくが明るく灯されて、周りの皆が笑った気配がした。


「大好きだぜ、」
「愛してるっスよ、」
「大好きだよ、」
「あー・・・嫌いじゃ・・ねえよ、」
「あー、好き、だぜ、」
「愛してるよー、」
「愛してますよ、」
「愛しているよ、

          
              真太郎!」










ハッピーバースデー!!



愛だけ込めたんだぜ。愛はこもってるぜ!!!

2012年7月24日(支部初出2012年7月7日 00:00)