4. 体は子供、頭脳は大人?



部屋の壁伝いに座り、にやにやと監視してくる中忍達をざっと見渡し、ナルトは小さく息を吐いた。どれだけ年齢と実力を重ねようとも、実力の有る無しに関わらず見下されたらカチンと来る性分は変わらない。どうやら三十人程いる見たいだが、ナルト達が三人で奇襲をかければ十秒もかからないだろう。一人十人計算で。我慢だってば、俺。大人の対応。火影がそう簡単にイライラしてどうすんのよ、といつもサクラちゃんにも言われるのだ。ここで下手に喧嘩を売って仲間に呆れられたくもないし、ここは大人しくしていよう。試験中にお守りを目の前において落ち着こうとする受験生の仕草を真似て額宛を置き、こっそりとクナイを数本用意する。さて、カンニング。どっからでもかかってこいってばよ。サクラちゃん、よろぴく。ウインクすれば、サクラもウインクをそっと返した。小さな小さな、投げキッス付き。テンションあがるわー。だっからサクラちゃんてば大好き!


サスケから視線を感じるんだぜ